【訃報】張栄発氏 台湾・長栄集団総裁 東日本大震災10億円寄付

台湾の海運・航空大手【長栄集団(エバーグリーングループ)」総裁】の張栄発氏(88歳)が、1月20日に台北市内の自宅で死去した。

張栄発氏は日系の海運会社に勤めながら、苦学して航海士の資格を取得し、1968年に長栄海運を設立し、世界最大級の海運会社に育て上げ、1989年にエバー航空を創設した。

東日本大震災では個人で10億円を日本赤十字社に寄付し、日本政府から旭日重光章(2012年)を授与された。

張栄発氏は、「旭日重光章」を受章した際、「創業当時に、日本企業から資金援助を受けたことがあり、感謝の気持ちを持ち続けていた」また、「きわめて光栄なことであり、日本政府が私を評価していただいたことに感謝している」と述べ、自ら来日し勲章伝達式に出席した。

また、地震発生後すぐに、長栄グループの海運・航空会社に対し、必要な緊急救援を提供するよう指示し、各国政府や国際救援組織の関係者に、物資を被災地まで無料で運ぶようにも要請していた。

張氏は被害を東日本大震災を報道するニュースを、連日のようにテレビで見ていて、家族を失った被災者たちを非常に心配していたという。

張栄発氏は生前、「自分の死後、自分名義の財産は子孫に残さず、すべて公益事業に寄付する」「金儲けは罪悪ではないが、それによる喜びは長く続かないのに対し、人助けで感じる喜びはいつまでも心の中に残る」と述べている。

「慈善事業を推進する目的」で1985年に作られた「張栄発基金会」の資産総額は約130億台湾ドル(約337億2000万円)で、公益活動に使われる金額は毎月約4億台湾ドル(約10億3800万円)となっている。 

世界有数の経済誌「フォーブス」の公表では、資産総額は16億ドル(約1227億2000万円)とされている。

昨年12月から体調を崩していた。
心から張栄発氏のご冥福をお祈りしたい。

東日本大震災では、台湾の電子機器の生産大手・鴻海集団(鴻海グループ)総裁の郭台銘氏も、台湾の赤十字社を通して2億台湾ドル(約5億5000万円)を寄付している。

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