カレーハウスCoCo壱番屋 創業者は孤児院育ちの苦労人

カレーハウスCoCo壱番屋は、創業以来、20年以上増収増益を続け、国内外の店舗数は1431店舗で「世界一店舗数の多いカレーチェーン」として、ギネスブックにも登録されています。

今年1月に、廃棄処分したビーフカツが産廃業者に偽装販売されて話題になり、風評被害が心配されましたが、大量の廃棄処分をしている姿勢が、CoCo壱番屋の「食の安全」が徹底していると話題になりました。

創業者の宗次德二((むねつぐ とくじ)氏は、孤児院育ちで、いまだに両親も親戚のことも一切知らないといいます。

3歳のときに養父母に引き取られましたが、養父がギャンブル好きで電気代や水道代も払えないような状態で、養母は養父に愛想を尽かし蒸発してしまいました。

貧乏だったのでお米はなかなか食べられず、メリケン粉を水で溶いたものや雑草を食べて暮らし、年に数回、養父が買ってきてくれるリンゴが、一番の楽しみだったそうです。

また、養父がシケモクをパイプに詰めてよく吸っていたので、一人でパチンコ屋に行って、床に落ちているシケモクを拾い集めて家に持って帰り、養父を喜ばせていたといいます。

経営については、何事も自分で考えて、行動するようにしていて、コンサルタントに相談したこともないし、会費を払ってセミナーに行ったこともないそうです。

現場主義者で、「店舗に行って、お客さまに満足してもらうにはどうしたらいいか」を考えるほうが有益と思い、社長時代は土日も休まず、朝4時半に起きて夜まで働く生活をしていたので、53歳で社長業を引退するまで、一度も飲み屋やスナック、クラブに行ったことはないそうです。

世の中の8~9割の経営者はある程度ビジネスが軌道に乗ると、がむしゃらには働かなくなり、「経営だけが人生じゃないから」とゴルフや飲み会などの遊びに走るようになる、しかし、私は現場でお客さまに「ありがとうございます」と言うほうが楽しかったです、と話しています。

53歳の若さでの社長引退が話題になりましたが、後を継いだ浜島社長は、19歳からCoCo壱番屋で働いていて、とても優秀だったので、以前から「社長を継ぐ気になったら教えて」と声をかけていたそうです。
02年に浜島氏から「継ぎたい」と言われ、翌日には社長交代を発表しています。

まさに独り勝ち状態のココイチですが、その理由として、店舗拡大の最大要因であるフランチャイズは、オーナーは一般募集ではなく社員を経て独立してもらう暖簾分け制度をとったので、ココイチのマインドが全店で共有されていたこと、また、ルウをこちらで仕入れてもらう代わりにロイヤルティは取らないという、会社にとっても、オーナーさんにとっても損をしない関係を築けたのもよかったと思います、と語っています。

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