圧倒的人気の川崎宗則 彼を愛さずにいられない カワサキがいるだけで 

カブスの川崎宗則内野手(34歳)が、カブスとマイナー再契約直後に行われた、アスレチックスとのオープン戦で、右翼へ3ランを放ち、会場に詰めかけたファンの大歓声に包まれました。


オフにカブスとマイナー契約を結び、メジャーキャンプに招待選手として参加していた川崎選手は、オープン戦で好成績を収めながらも契約解除となり、その日のうちに新たなマイナー契約を結び直していました。


米テレビ局フォックス・スポーツは、「スプリングトレーニング(オープン戦)にも関わらず、観客は大興奮となった。川崎がベースを周る間、座っている観客はほとんどいなかった。これこそがムネノリ・カワサキの力だ。彼を愛さずにはいられない」と伝えています。


川崎選手は、メジャリーグでの実績がそれほどある訳ではないのに、一流選手並みの人気を誇っていて、ブルージェイズ時代に過ごしたカナダのトロントでは「MUNI」の愛称で親しまれ、「ユーモアのセンスがある日本選手」というキャラクターで一躍人気者になりました。


メモ帳片手に面白い英語でまくし立て、時に踊りを披露する川崎選手のインタビュー動画は、大リーグ公式サイトでも人気コーナーになっていて、MLBの公式動画サイトの「Cut4」で「ムネノリ・カワサキでいることによるムネノリ・カワサキ賞」を受賞しました。


川崎選手はレギュラーではなく内野の控え選手というポジションで、レギュラー選手がケガや不調な時にメジャーに昇格、レギュラー選手が復帰するとマイナーに降格します。


ブルージェイズ・ファンから「川崎のグッズが欲しい」というリクエストが殺到して、マイナー契約(メジャー契約だとマイナーには降格しない)の選手

としては異例のグッズ発売になり、ジョン・ギボンズ監督も「どう説明したらよいか分からないんだが、カワサキがいるだけで何もかもより良く思えるんだ」とコメントしています。


レギュラーのレイエス選手が復帰し、川崎選手のマイナー降格が決まった時には、多くのファンが感謝のコメントをフェイスブックやツイッターに投稿し、地元メディアも降格を惜しむ特集記事を組みました。


スター選手の復帰よりも控え野手のマイナー降格が大きく報じられること自体が異例のことで、マイナーとの行き来を繰り返しながらも、底抜けに明るいキャラクターで絶大な人気を誇った川崎選手らしいエピソードです。


また、川崎選手をラジオCMに起用していたトロントの自動車販売会社のオーナーは、「私たちが球場に行くと、人々が最も話題に挙げていたのは彼でした。彼は私たちを笑顔にし、個性がある」と、その起用理由を説明しています。


昨年のプレーオフでは、ロースター(ポストシーズンゲームに出場できるのは、メジャー契約を結んだ25人に限られている)外なのにチームに帯同し、ロッカールームから日本語でチームを鼓舞し、リーグ優勝決定シリーズに進出が決まった直後のテレビ取材では、「歴史に残るインタビュー」と米メディアから絶賛されました。


川崎選手が去ったブルージェイズファンからは、「どういうことだシャパイロ(ブルージェイズの球団社長)」「なぜ、なぜなんだブルージェイズ? カワサキがいないなんて!」などのコメントが多く寄せられています。


川崎選手の新天地カブスの地元テレビ局「CSNシカゴ」(電子版)では、早くも特集記事を掲載し、「トロントでファンに愛された存在が、この春シカゴ北部に?」と伝え、ブルージェイズ入団1年目の2013年に、本拠地ロジャース・センターのヒーローインタビューで「アイ・アム・ジャパニーズ!」と絶叫した場面は、もはや「伝説」となっていると報道しました。


カブスのマドン監督は地元メディアに重要な戦力であることを強調し、「カワサキがメジャー昇格を実現した際には、シカゴで最も人気のある選手の1人になるだろう」と語っています。

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