熊本地震 熊本刑務所を避難所として開放 湯布院温泉に大きなダメージ

熊本刑務所は15日の夜に、施設内にある武道場を地震で被災した近隣住民の避難所として開放しました。


刑務所や少年鑑別所といった矯正施設に収容される受刑者は、災害救助法の規定上、自治体の公的支援を受けることができません。


そのために、全ての施設に受刑者と職員の1週間分の非常食が用意されているほか、炊き出しにも利用される「レスキューキッチン」や救助用の工具や自家発電用の機材も備わっています。


また、受刑者を収容するといった施設の性質上、建設当時の耐震基準を満たした建物が多いのも事実です。


実際、今回の地震を受けても、熊本刑務所は大きな被害を受けることはなかったといいます。


刑務所は「災害時に自給できる体制が整っている」という訳です。


全国で初めて刑務所が「避難所」として利用される訳で、熊本刑務所の独自の判断で住民の避難先として武道場を開放しました。


東日本大震災以降、災害時の避難所として刑務所などを利用するため、施設と自治体の間で防災協定を交わす動きが進んでおり、全国の14施設で協定が結ばれています。


熊本刑務所の担当者は、「とにかく全国でも初めてのケースということで、関係各所の協力を得ながら手探りで進めているというのが実状です。今回の経験が、これからのモデルケースとなれば幸いです」と話しています。


ネット上では「柔軟な対応」「素晴らしい」と称賛する声が相次いでいます。


熊本や大分では余震が続いており、14日午後9時26分以降、震度7が1回、6強と6弱は各3回、5強は2回、5弱は6回、4は72回で、震度1以上は603回に上っています。


特に熊本では、震度5程度の余震が毎日起こっており、被災者は不安な日々を送っています。


熊本地震では、19日現在、死者47名、重傷者220名、負傷者1135名、19日には、車中泊をしていた女性1人が肺塞栓そくせん症(エコノミークラス症候群)で死亡したことも判明しました。


また、全国屈指の人気温泉地、大分県由布市の湯布院温泉では、お湯が一時まっ黒に変色した温泉もあり、壁に亀裂が入ったために営業を中止した旅館もあります。


街には観光客の姿も無く、市の担当者は「今までに無かったことだ」と話していて、4月からいっぱいだった予約もキャンセルが相次いでおり、ゴールデンウイークを前にして湯布院温泉大きなダメージを与えています。

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